対応可能なRAIDボリュームの種類
- 通常のRAIDから、XRAID、BeyondRAIDまで対応
- 今までのサーバーやストレージは基本的なRAID構成で、初期化時にRAID5やRAID6を設定すると運用中に設定を変更することはできませんでした。RAID10やホットスペア等を使用して安全に運用してきましたが、データ量の増加により、当初の計画よりも多くのデータを格納しなければいけなくなり、昨今では運用中でもディスク容量を変更できる可変型、拡張型のRAIDボリュームが増えてきています。これらはディスク容量に関係なくRAID(に近い)ボリュームを生成するため、ボリュームごとにパラメータが異なり、正確な分析ができない会社では復旧できなくなりました。
LIVEDATAではディスク毎にデータコードを分析し、最新のボリュームに対しても復旧が可能です。
drobo Beyond RAID
お任せください!
droboのNAS、USBまたはThunderbolt接続の外付けストレージは、独自のBeyond RAIDを搭載しています。通常のRAID5やRAID6とは異なり、容量の異なるハードディスクでもRAIDを可能とし、後からストレージ容量を増やすことができます。ただ、このテクノロジーは復旧の面からみれば難しく、簡単にソフトウェアやツールで復旧できるものではありません。ディスク1本1本のデータコードを分析し、他のディスクとの接続箇所を探してはつなげていく、果てしない分析の結果として復旧できます。LIVEDATAではこのBeyondRAIDの復旧実績も多数ございますので、メーカーまたは他のリカバリー会社で復旧不可と診断された場合もあきらめずにご相談ください。
RAIDボリュームの詳細
ここでは、現在までサーバーやストレージで使用されている主なRAIDボリュームについてご案内致します。RAIDのレベルによって、ディスク故障が何本まで耐えられるのか、スピードや特徴、注意点などを説明しています。
1RAID0ボリューム
- スピード重視!冗長性なし!
- RAID0構成は基本的に安全性よりも容量やスピードを第一に考えて構築されます。すべてのディスクに対してデータを分散して保存するため、スピードはそれなりに確保できますが、すべてのディスクをデータ領域として使用しているため、1つのディスクに障害が発生しただけでもRAID自体が崩壊し、データにアクセスできなくなります。そのため、障害ディスクを復旧できない場合は、ほとんどすべてのデータを失うことになります。
開発機やテスト機等以外ではあまり実用的ではありません。
- ディスク構成 ディスク2本以上が必要
- ボリューム容量 ディスク本数すべてが使用可能
- 安全性 (とても危険)
- スピード
2RAID1(10)ボリューム
- コストパフォーマンスは低いが安全重視!
- RAID1構成は2本、4本と偶数のハードディスクを使用して、同一のデータを同時にスペアのディスクに保存していくことで安全性を高めています。よって、2本のディスクのうちどちらかのハードディスクが故障しても、データを抽出できるとても安全なRAIDボリュームです。
しかしながら、実容量の2倍のHDDを準備しなければいけないので、コスト面であまり使用されていないボリュームとも言えます。またデータを削除した場合は両方のディスクからデータが削除されるため、物理障害にのみ強いボリュームです。
- ディスク構成 ディスク2本以上の偶数本
- ボリューム容量 ディスク容量1/2本分が使用可能
- 安全性
- スピード
3RAID5ボリューム
- 一般的で優秀なRAIDボリューム!
- RAID5構成は現在運用されているサーバーのほとんどで使用されているRAIDボリュームであり、ハードディスク3本以上の場合のみ構築できる実用的なボリュームです。また近年普及しているテラステーションやNASでも使用されています。ハードディスク1本に障害が発生しても問題なく稼働するように、パリティ領域にデータを保管して運用されます。
注意点として、ディスク1本に障害が発生した場合、ディスクの交換をするとリビルドが走り負荷がかかりますので、まずはデータをいったんバックアップした後、すぐにディスクを交換しましょう。
- ディスク構成 ディスク3本以上が必要
- ボリューム容量 ディスク本数-1本分が使用可能
- 安全性
- スピード
4RAID6ボリューム
- RAID5よりも更に安全!
- RAID5よりはディスクを1本多く使用しますが、故障に対しても1本分余裕ができますので、安全性が優先される重要なシステムやディスクの本数が多いストレージなどで利用されています。
冗長性によりシステム自体はダウンしないため、寿命を迎えたハードディスクの交換を何度か行うことがありますが、交換回数が多いと復旧時にデータコードの分析が難しくなります。復旧した後のデータのうち、最新のデータに破損ファイルが多い場合、誤ったRAID構成で復旧している可能性があります。最新データが必要な場合は、最新データの整合性まで確認してから納品するLIVEDATAまでご相談ください。
- ディスク構成 ディスク4本以上が必要
- ボリューム容量 ディスク本数-2本分が使用可能
- 安全性
- スピード
5BeyondRAID
- droboで使用されている特殊RAID
- 通常のRAIDとは異なり、ディスク容量が異なるディスクでRAIDを構築可能であったり、後から容量の大きいディスクに交換することで、RAIDストレージの容量を増設することができる素晴らしいRAIDボリュームです。ただし、壊れた時のRAIDの復旧はとてつもなく難しく、全てのディスクのデータコードを分析して、RAID構成情報と実データを見極めなければいけません。復旧作業はとても複雑なため、BeyondRAIDを復旧できる会社は限られており、その分復旧費用も通常のサーバーやRAID機器よりもずいぶんと高額になります。
RAIDサーバーの復旧事例
HDDやNAS、USBメモリーなど、合計2,000件以上の復旧実績を2009年から公開しています。同モデル、同じ障害は復旧できる可能性がありますので、諦めずにご相談ください。
RAIDサーバーの復旧費用
RAID構成のサーバーやストレージの復旧費用です。ディスク本数と構成、障害内容によって復旧費用を算出します。仮想ディスクや大規模システム、データベースに対応、現地復旧もご相談ください。
- Windows
Server - Linux
Server - 仮想
ディスク - Storage
- 出張
サービス
障害レベル | 障害内容 | 復旧費用 | 作業日数 |
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LV1 HDD x4 | サーバー起動不可、リビルドエラーなど | 220,000円~ | 2時間~ |
LV2 HDD x8 | 5本以上のHDD構成、起動不可など | 297,000円~ | 6時間~ |
- ※ SCSI, SAS, SATA, FC-AL ディスク等に対応しています。
- ※ 水没、分解作業済みディスク等は、別途お見積もりとなります。
- ※ 暗号化されている場合は、別途お見積りとなります。
- ※ シン・プロビジョニング等の特殊ボリュームは別途お見積りとなります。