ハードディスクドライブ(HDD)が故障すると、「自分で分解して修理できるのでは?」と考える方もいるかもしれません。
しかし、HDDの分解は慎重に判断しなければならない作業です。
むやみに分解して、データ復旧が不可能になるケースもあり得るからです。
本記事では、HDDを分解する前に確認すべきポイントや、分解がデータ復旧に与えるリスクを解説します。
誤った対応を防ぎ、大切なデータを守るために、ぜひ最後までお読みください。
壊れたHDDから早急にデータを復旧したいのであれば、LIVEDATAにご相談ください。
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ハードディスクを分解や修理する前にチェックしてほしいこと

あなたのHDDは本当に分解や修理が必要な状態でしょうか。
以下の4項目をチェックして、HDDの状態を見極めてください。
- アダプターやケーブルの接続確認
- ドライバー更新
- フォーマット
- ドライブレターの割り当て
具体的に何をチェックすべきか、1点ずつ説明します。
チェック①:アダプターやケーブルの接続を確認
ケーブルの接続不良で、HDDを認識しない場合があります。
故障ではないので、正しい接続方法で解決します。
- 正常にコンセントに挿し込まれているか(ACアダプターがあるタイプ)
- アダプターやケーブルの金属部分に錆や汚れ・破損がないか
- ケーブル類が損傷していないか
- パソコンのUSBポートを変更しても認識しないか
- 他のパソコンでも同様の症状か
カチッと手応えがあるまで、ケーブルやアダプターを挿し直してください。
チェック②:ドライバーの更新
HDDのデータを読み書きするには、デバイスドライバーが必要です。
このドライバーが古かったり壊れていたりすると、HDDを認識しない場合があります。
以下の手順で、ドライバーを更新してください。
1.スタートボタンを右クリック
2.「デバイスマネージャー」を選択
3.該当HDDを右クリックし「プロパティ」を選択

4.「設定の変更」をクリック
※管理者権限を求められた場合はパスワードを入力します

5.「ドライバー」タブより「ドライバーの更新」をクリック

6.「ドライバーを自動的に検索」をクリック

7.画面の指示に従って、ドライバーを更新
更新後再起動で完了です。
チェック③:フォーマット
フォーマットとは、HDDをOSが使用可能な状態に初期化する手段です。
この方法ではHDD内のデータが消えてしまいます。
重要なデータやバックアップ前であれば、フォーマットは試さないでください。
HDDのデータを消失しても問題ない状況であれば、以下のフォーマット方法をお試しください。
1.画面下のWindowsボタンをクリック
2.検索部分に「コンピューターの管理」と入力
3.コンピューターの管理を開く
※管理者権限がない場合は管理者として実行してください

4.コンピューターの管理画面の左ツリーから「ディスクの管理」を選択
5.該当のHDDを右クリックし「フォーマット」を選択

6.適当なボリュームラベルを入力
7.ファイルシステムを「NTFS」にしてOK
※WindowsでのみHDDを使うのであればNTFSがおすすめ

8.画面に従いフォーマットを実行
以上がHDDのフォーマット方法です。
フォーマット後にHDDに読み書きできるか、確認してください。
チェック④:ドライブレターの割り当て
CドライブやDドライブという言葉を知っていますか。
このCやDはドライブレターといい、コンピューターがドライブを識別するために存在します。
以下の画像内の赤線部分が、ドライブレターです。

ドライブレターを変更・割り当てる方法を以下に示します。
1.画面下のWindowsボタンをクリック
2.検索部分に「コンピューターの管理」と入力
3.コンピューターの管理を開く
※管理者権限がない場合は管理者として実行してください

4.コンピューターの管理画面の左ツリーから「ディスクの管理」を選択
5.該当のHDDを右クリックし「ドライブ文字とパスの変更」を選択

6.追加または変更を行う

以前と違う文字ではなく、同じものにしてください。
違うドライブレターに変更すると、インストールしているアプリが誤作動する可能性があるからです。
ハードディスクを自分で分解修理してはいけない理由3点

HDDを分解する方法は、ネット上でも公開されています。
しかしデータ復旧業者として、自分で分解修理する行為はおすすめしません。
その理由は以下の3点です。
- HDDを壊してしまう可能性がある
- 専用の工具や環境が必要
- 分解後はメーカー保証対象外になる
それぞれ詳しく説明します。
理由①:HDDを壊してしまう可能性があるから
HDDを安易な気持ちで分解すると、故障につながります。
- 過度な力を加えてパーツが破損
- 分解中に細かなパーツを紛失した
- ディスク面を傷つけてしまった
このようにHDDを壊してしまうケースがあります。
HDDが復旧不可能な状態になってしまうリスクもあるでしょう。
理由②:専用工具や環境が必要なため
データ復旧業者はHDDを分解するとき、適切な工具と環境で作業します。
つまり一般家庭では、適切な分解ができません。
詳しくは以下の記事でも説明しています。
あわせてお読みください。
データ復旧には設備は必要?物理障害時の作業例と必要なアイテム紹介
理由③:分解後はメーカー保証が無効になるから
HDDを分解すると、メーカー保証が無効になります。
取扱説明書にもそのような記載があるでしょう。
「高いHDDだったから自分で分解して直したい!」
このようなお気持ちも分かります。
ただしメーカー保証対象外となるので、ご注意ください。
ハードディスクが故障したら修理orデータ復旧

HDDが故障したとき、分解では解決しません。
修理に出すか、データ復旧で解決しましょう。
それぞれの違いを解説します。
修理:HDDを再度使える状態にする
メーカー保証修理や、パソコン修理サービス。
これらは、HDDを再度使える状態にする目的があります。
お客様から預かったHDDは、最初にフォーマット・初期化するケースが一般的です。
そのためHDDが直っても、データは元に戻せません。
フォーマットにより、消えてしまったからです。
バックアップ取得済みや、不要なデータの場合は、修理に出して問題ありません。
データ復旧:HDDからデータを取り出す
LIVEDATAのようなデータ復旧サービスは、壊れたHDDからデータを取り出します。
壊れたHDDは修理しませんが、データは取り戻せます。
バックアップがなかったり重要なデータだったりする場合もあるでしょう。
データの取り出しは、復旧業者にお任せください。
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ハードディスクの修理や分解に関するFAQ

ハードディスクの分解がNGであると分かっても、修理や復旧に疑問を抱く人もいるでしょう。
関連するよくある質問をいくつか紹介します。
HDD復旧の相場はいくらですか?
データ復旧業者7社の、復旧料金相場を下表に示します。
HDD | |
---|---|
アドバンスデザイン | 33,000円~ |
デジタルデータリカバリー | 5,000円~ |
PCエコサービス | 39,800円~ |
A1データ | 27,000円~ |
AOSデータ復旧サービス | 35,530円~ |
DATASMART | 54,780円~ |
LIVEDATA | 44,000円~ |
ただしこの金額はあくまでも目安です。
HDDの故障状態や容量によって、復旧料金は変わります。
複数社に見積もりを取り、価格の目安を知りましょう。
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HDDの物理障害を自力で復旧するには?
HDDの物理障害は、自力で復旧しないでください。
復元ソフトを使って通電し続けると、故障状況は悪化する一方です。
物理障害は、HDDのパーツが壊れている状態。
データ復旧業者への依頼で、復旧できますよ。
詳しくは以下の記事に記載しています。
HDD(ハードディスク)の物理障害を自力で復旧したい!出来ない理由と復旧方法
HDDの修理や復旧を安く済ませるには?
データ復旧は初動が大事です。
技術力のある業者への依頼が、トータルで安く済ませるカギです。
安く済ませようと自力で復旧したら、状態が悪化した。
見積額が明らかに安い業者へ依頼したら、悪質業者だった。
結果としてHDDの状態が初期よりも悪くなり、復旧費用が高くなるケースもあります。
最初から技術力のある業者に、安心安全な料金で依頼しましょう。
詳しくは以下の記事も参考にしてください。
安い料金でHDDのデータを復旧したい!専門業者の選び方とコツ
まとめ:ハードディスクを自分で分解修理しないでください!

ハードディスクの故障時に自己判断で分解すると、データ復旧が困難になるリスクがあります。
HDDは精密機器であり、一度開封すると損傷するリスクが高まります。
専門工具や環境なしでの修理は困難なため、自己分解は避け、必ずプロに相談してください。
HDDの故障でお困りでしたら、LIVEDATAにご相談ください。
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